欧州ローカル列車の旅 > 2026年 > イギリス > カンブリアン線 (2)
翌朝の土曜は、アベリストゥイス8時27分発シュルーズベリー行きに乗るべく、駅に戻ってきた。土曜の駅は、閑散とはしていたが、パラパラと乗客はいる。観光客よりは少し遠出の地元客が多いようで、若い人が目立つ。列車は昨日同様、2輌編成の気動車であった。
列車は定刻に発車し、途中2つの駅でも乗客を拾い、時刻表より2分早く、8時53分に、ダヴィー・ジャンクションの2A番線に着いた。ここでプッヘリ方面へのカンブリアン・コースト線に乗り換えとなる。私の他、乗り換える客が十数名ほどいただろうか。
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| ダヴィー・ジャンクションに着いた列車 | ホームのない線路にアベリストゥイス行き停車中 |
マッカンスレ寄りの、ホームのない隣の線路に2輌の気動車が停車している。一瞬、これでは乗り換えられないではないか、と思ったが、これはプッヘリ行きではなく、アベリストゥイス行きなのである。それは、こちらの列車が2A番線に完全に停車してから動き出し、同じホームのアベリストゥイス寄りの、2B番線に停車する。この2A番線と2B番線は、1本の長いホームで、全長400メートル近くありそうだ。
この少し前には、プッヘリ発マッカンスレ行きが1番ホームで発着している。それはダヴィー・ジャンクション発8時38分、マッカンスレ着8時46分である。十数分の待ち時間はあるが、プッヘリ方面からアベリストゥイス方面への乗り換えも可能である。実際、2B番線には数名の客がいて、アベリストゥイス行きに乗り込むのが見えたから、あの人たちはプッヘリ方面からの乗り換え客であろう。但し、この乗り換えは、1番ホームから、2B番ホームまで、長いホームを歩かなければならない。原野の中の屋根も無いホームだから、嵐の日などは大変であろう。アベリストゥイス行きの時刻表上の発車時刻は8時55分で、こちらシュルーズベリー行きの到着時刻と同じなのだが、この構造、つまりこちらが停車してから動き出して2B番線へ移動して乗降を扱う、という形態だと、これは無理であろう。今日はこちらが2分早着したものの、実際にアベリストゥイス行きが発車したのは8時56分だったようである。
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| アベリストゥイス行きが先へ進んでいく | アベリストゥイス行きが2B番線の先端に停車 |
続いてほどなく、マッカンスレ方面からプッヘリ行きがやってきて、1番線に停車する。アベリストゥイス方面からの乗り換えは、この対面ホームで、数歩で乗り換えができるので、便利である。このプッヘリ行きは、マッカンスレ始発で、アベリストゥイス行きを追いかけるように、続行運転でここまで来ている。時刻表によると、マッカンスレ発時刻は、アベリストゥイス行きが8時48分、プッヘリ行きが8時52分で、4分差である。この1駅は4分以上かかるから、単線ながら、1閉塞区間ではなく、続行運転が可能な仕組みらしいことがわかる。
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| 2A番線(右)と1番線(左)の相互接続 | これから進む1番線のプッヘリ方面 |
この駅は、こうして3方向の相互乗り換えを何とか可能にしているが、本線は1本の長いホームを共用しており、同時発着はできないし、コースト線は単線の駅と同じで、コースト線列車同士の行き違いはできない。こんなに長いホームを作るぐらいなら、もう一つホームを作って跨線橋でも構内踏切でも作れば、その方が便利だし、ダイヤも組みやすくなるように思うが、このような形態に落ち着いた理由が何かあるに違いない。
シュルーズベリー方面からプッヘリ方面へ行く人は、マッカンスレでも、ここダヴィー・ジャンクションでも、どちらでも乗り換えができる。マッカンスレも、帰りに見たところ、相対ホーム2面だけの駅なので、恐らく跨線橋を渡っての乗り換えだろう。ここダヴィー・ジャンクションでの乗り換えは、段差こそないが、2B番線から1番線まで、屋根のないホームをかなり長く歩かなければならない。常連さんでも、どちらの乗り換えが楽か、迷う所かもしれない。
この駅の珍しく面白い配線構造と列車ダイヤは興味深い。しかも、この駅の面白さはそれだけではなく、駅の立地がとてつもない。原野のど真ん中にあり、およそ人家もないし、道路すら見当たらない。乗り換え専用駅で外へ出られないようにも見えるが、駅の出口は一つだけ、2B番線ホームの一番アベリストゥイス寄りにある。駅舎などは何もない。出た所には未舗装のハイキングコースのような細道があるだけで、車の乗り入れもできない。車が通れる道路までは1キロほどあるそうで、駅ホームには、列車が運休となり代行バスになった場合の代行バスの乗り場案内が、地図とともに説明されている。この駅で代行バスに乗り換えることになるケースは滅多にないのだろうが、あれば相当にきつそうだ。健常者なら何とか頑張れても、病人や障害者、高齢者には無理かもしれない。

日本にこんな面白い駅があれば、必ずや話題になり、「秘境駅」などと呼ばれてもてはやされ、休日にはマニアで賑わうことだろう。イギリスも鉄道マニアはそこそこ存在する国だが、見る限りそんな気配はない。今日も夏休みも近い土曜日だし、観光客っぽい人もいるが、駅や列車にスマホカメラを向けている人すら見かけない。
プッヘリ行きは、ダヴィー・ジャンクションを時刻表より少し早く出発したようである。外からこの駅にやって来て乗る人などいない駅なので、乗り換え客が全員乗り込んだら早く発車させていいことになっているのかもしれない。
列車はマッカンスレ始発で、それ以遠から来た人もマッカンスレで乗り換えて乗っていたと思われる。加えてここで十数名が加わったわけだが、それでも2輌の車内は空いていて、空席も沢山あった。
こちらカンブリアン・コースト・ラインは、メイン・ラインとは大いに異なり、駅がやたらと多い。メイン・ラインが131キロで途中駅7駅、平均駅間距離16.4キロなのに対して、こちらコースト・ラインはダヴィー・ジャンクションからプッヘリまで87キロに、途中駅が24もあり、平均駅間距離は3.3キロしかない。都市部でもないのにこの駅間距離というのは、日本なら例えば飯田線のような私鉄買収路線が思い浮かぶ。だがこちらはそういう事情でもなさそうである。
調べてみると、メイン・ラインもかつては小さな駅が沢山あったらしい。イギリスに限らず、ヨーロッパで良くあるのは、幹線系では小駅を廃止して高速化し、特急専用というのか、日本でいう新幹線と在来線の中間ぐらいの路線にしてしまうケースである。ここのメイン・ラインの小駅廃止は主に1960年代に順次実行されたらしく、それ以前はあちらもかなりの駅があったらしい。今、いくつかは信号場として残っている。昨日も行き違いのための信号場停車があったが、そこもきっとかつては駅だったのだろう。
コースト・ラインの方は、高速列車もなく、車輌こそメイン・ラインと同じ形式の気動車2輌編成だが、スピードは遅く、全線の表定時速は39キロである。この表定速度は日本のローカル線でもごく普通で、もっと遅い所も少なくないが、こちらが標準軌であることを考慮すれば、大いに遅い路線と言っていいだろう。
ダヴィー・ジャンクションを発車して湿原の向こうに本線が走っているらしい所を眺めながら、何もない景色の中を、列車は淡々と進む。車内にはスクロール式の電光表示板があり、終点までの停車駅が繰り返し流れているのだが、それを見ていると、駅数がやたら少ない。最初の駅はアベダヴィー(Aberdovey)となっているのだが、やっと僅かばかりの人家が現れ、短いトンネルをくぐってから停車した駅は、そうではなく、ペンヘリ(Penhelig)であった。
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| 寂しい風景で対岸はアベリストゥイスへの線路 | 最初のリクエストストップ駅ペンリヒ |
ペンリヒは少し高台にある単線でホームだけの寂しい所にある駅だが、ここで2名ほど乗ってきた。どういう事かというと、この駅を含む多くの単線の停留場は、リクエスト・ストップで、電光スクロールの「終点までの停車駅案内」では無視されているのであった。しかし、次のどこそこはリクエスト・ストップなので降りる人は車掌に知らせて下さい、というメッセージが駅ごとに出る。ということが、見ているうちにだんだんわかってきた。
ペンリヒを出ると2つ目の短いトンネルをくぐる。その先も人家は少ないものの、ダヴィー・ジャンクションあたりの原始のままという風景ではなくなり、駅間距離も短くなり、交換設備のあるアベダヴィーに着く。ここでも何名か乗ってきて、段々と席が埋まっていく。
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| アベダヴィー駅停車中の車窓 | タイウィン付近の車窓 |
次のタイウィン(Tywyn)も駅らしい駅で、周囲は住宅も多い。ここで大勢乗ってきて、私が一人で座っていたボックスにも、家族連れ3名が私を囲むように座った。他の席もほとんど埋まった。ここは列車行き違いのため停車時間がかなりある。空いていればホームに降りたいところだが、そういうわけにいかなくなった。
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| タイウィン発車後の車窓 | 牧草地もあり羊が放たれていた |
タイウィンからの車窓は変化に富み、左手は海、右手は牧草地だったり湿地帯だったりして、その先に低い山が見える所もある。次のリクエスト・ストップのトンファナウ(Tonfanau)は農地の中の寂しい所で、人家もほとんど見当たらない。ここは乗降客なく徐行通過した。しかしその先は各駅とも停車し、そのたびに人が増えてきて、立ち客まで出る盛況となった。女性の車掌が検札に来る。多くの人がスマートフォンを差し出しており、こちらもQRコードのオンラインチケットが普及しているのを感じる。私を囲んだ家族連れのチケットがちらりと見えたのだが、行先はバーマス(Barmouth)であった。
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| 綺麗なビーチに沿う区間も多い | マウダフ川橋梁からの眺め |
そのバーマスが近づくと、大きな川というより海峡に近い、マウダフ川(Afon Mawddach)を低い橋で渡る。右手に歩行者専用の木製の橋が並んでいて、歩いている人もいる。地図によると、マウダフ川を渡る最下流の橋だが、歩行者専用で、自動車が渡れる最下流の橋は、ここから8キロほど上流まで無い。
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| バーマスが近づくと海浜リゾートの雰囲気 | 沿線の中核駅で観光地でもあるバーマス |
マウダフ川を渡ると間もなく小さな町に入り、やや規模が大きい駅、バーマスに着く。すると私の周囲の家族連れだけでなく、多くの客が次々と席を立つ。結局、大半がここで降りてしまった。代わって乗ってくる客も少なく、車内は再び、ダヴィー・ジャンクションを発車したあたりと同じ程度の空き具合になった。私は何も知らずにやってきたのだが、バーマスはこのあたりで人気のビーチリゾートらしい。 終点までまだ1時間以上も乗るので、混む一方だったらいやだなと思っていたが、バーマスを出れば、また空席が多く車内の移動も自由な閑散ローカル列車の旅に戻った。
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| 海浜リゾート地らしい風景が展開する | シンプルで絵になるビーチが続く車窓 |
小さいバーマスの町はすぐ抜け出す。しばらくは右手は家も点々とあり、ホリデーホームズなども目立つ。左はすぐ海で、ビーチにはパラパラと人も出ている。そして海辺にポツンと小さなホームがある、リクエスト・ストップのスラナバー(Llanaber)を通過。こういう駅で降りてみたいと思う、いい駅であった。
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| スラン(Llan)で始まる駅が4つもあり紛らわしい | ||||
その後は海が少しずつ遠ざかり、また近づいたりする。リクエスト・ストップの小駅は頻繁にあり、大半の駅には停車し、少ないながら客の乗降がある。スラン(Llan)で始まる似たような名前の駅が続くし、そのどの駅も単線の小さな駅であった。それでも駅により設備の差があり、印象的だったのは、農地の中に短い1輌分のホームしかないスランベダー(Llanbedr)であった。ここでは2名、観光客風の人が下車した。
しばし海から離れ、内陸の農地を進むと、少し大きな駅、ハーラック(Harlech)に着く。ここで反対列車と行き違い。あちらの方が乗客が多く、席の半分ぐらいが埋まっているようだった。その先しばらくは海が見えず、ぐるりと内陸を回り込んでいく。
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| 主要駅の一つハーラック | 海から離れると緑の中を行く |
緑の中の気持ちいい景色にも少し飽きてくる頃に、また家並みが広がり、ポースマドーグ(Porthmadog)。相対ホームで風格ある駅舎を有する交換駅で、ここで多くの客が下車し、ガラガラになった。町の人口は約4千人だそうで、コースト線沿線では終点のプッヘリとほぼ並んで最大の町である。駅の手前、右手に狭軌の線路が見えるが、これは保存鉄道で、蒸気機関車を走らせている。保存鉄道と言ってもかなりの距離があり、かつては本格的な鉄道だったと思われるし、今も色々な地図で、現役路線のように描かれている。しかし残念ながら、ブリティッシュ・レール全線で有効なレールパス等では乗れない、完全な観光鉄道である。これに乗り継ぐと北ウェールズへと周回できるので、ウェールズを鉄道で回ろうと計画すると、ついこのルートが目に行ってしまうが、現実は値段も高い観光列車が僅かな本数で走っているだけの線になっている。
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| 下車客が目立つポースマドーグ | 丘の上にそびえるクリキエス城 |
次のクリキエス(Criccieth)が近づくと、再び左に海が近づき、丘の上にあるクリキエス城が湾越しに眺められる。そしてやはり風格ある駅舎を持つクリキエスに着く。ポースマドーグと似た雰囲気の駅で、かつては複線だったようだが、今は反対ホームが閉鎖されている。ここも下車客が多かった。
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| クリキエスも風格ある駅舎を持つ | ホームは広い小駅ペヌハイン |
その先は左手に海が付かず離れずで、やや閑散としたペヌハイン(Penychain)で少し客を降ろし、閑散とした所にある最後の途中駅、アベレルフ(Abererch)は徐行通過した。
海浜リゾート地の終着駅らしく、左手にヨットハーバーなどが見えてくると、列車はゆっくりと終着プッヘリに到着した。ホームは片面のみだが、車止めの先に立派な駅舎があり、一応の終着駅らしい貫禄のある駅であった。ホームの反対側は空き地で、かつてはもっと線路があったと思われる。
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| 終着プッヘリに到着 | プッヘリはホーム一面だけの終着駅 |
ここもアベリストゥイス同様、駅舎が飲食店になっているが、規模の小さなカフェで、素朴な印象である。到着した列車は23分の滞留で折り返す。逃すと次はその2時間後である。景色のいい線で、乗り潰しがメインの旅ではあるが、結構遠くへ来た感のある旅だし、先を急ぐ理由も特段ないので、ランチを兼ねて2時間あまりをここで過ごすことにしてある。
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| カフェになっているプッヘリ駅舎 |
そもそもプッヘリなど、終着駅でありながら、今回の旅の計画を立てるまで、読み方すらわからない、謎の町であった。来てみれば意外なほど日常的な町で、この地域ではある程度広域から人を集めるマーケット・タウンとして機能してきたらしい。もとより大きな街のような商店街も歩行者天国もないし、もう少し大きな町なら英国のどこでも見かけるチェーン店も、あまりない。それでも細い通りの両側に古くからの個人商店が並び、人通りもある程度見られる。確かに線路の海側はヨットハーバーがあったりと、リゾート地の一面もあるようだが、駅前から内陸側にある中心地の徒歩圏内を一回りした限り、観光客向けのお土産屋などもなく、歩いているのもほとんどが地元や近郊の人かと思われた。バーマスと違い、長い自然のビーチなどがないので、夏の土曜でも、この町自体にはホリデー客が集まることはないのだろう。
そんなローカルな細かな事情を知ったからといって、どうということもないが、だからこそ、ただ情報をネットで調べるだけでは、頭にも入らない。実際に列車に乗り、終着の町を歩いてみてやっと、なるほど、こういう所か、と実感ができた。これだから実地の旅はやめられない。

帰宅後に色々調べていて、面白いと思ったことがある。このカンブリアン・コースト線沿線で、人口の多い町は、プッヘリとポースマドーグで、それぞれ4千人程度、3位はバーマスで2500人程度である。しかし駅の乗降客数は、バーマスが断然1位で一日平均600人を越えており、プッヘリとポースマドーグはどちらも250~300人程度である。駅を中心にリゾート地として開けているバーマスは、町の規模に比して、鉄道で訪れる外来者が多いらしいことが読み取れる。
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| プッヘリ駅付近の町並み | 1856年創業という雑貨屋さん |
その他の特徴として、このプッヘリやポースマドーグのエリアは、ウェールズの中でもウェールズ語話者、ネイティヴ並みにしゃべれる人の割合が最も高いらしい。逆に、2017年に訪れたペンブルック(Pembroke)などの南西部は、カーディフ(Cardiff)などの都市部と並んで低いのだそうだ。ウェールズ語は英語と並ぶ、英国の公用語である。他方でスコットランド語(ゲール語)は、公用語となっていない。この英国の不思議な言語事情を実地の旅で裏付け確認するには、こんな表面的な鉄道乗り潰しだけでは無理だが、この辺の事情も興味深いものはある。
確かに南西ウェールズを旅した時に比べ、今回のカンブリアン線の旅は、英語らしからぬ、どう発音したらいいか見当もつかない地名・駅名のオンパレードであった。本旅行記では、とりあえず何とか出現する地名・駅名をカタカナ化して書いたが、必ずしも正確とは言えない。プッヘリも、プヒェリかもしれないし、他の書き方もありそうだ。エル・エルで始まる地名だって、杓子定規に「スラ」を当てるのもどうなのだろうと、一度ならず考え、迷った。しかしカタカナ表記にもその限界はあるし、現地の人の発音も個人差がある。完璧は無理であることをご理解の上、これが唯一と信じ込まずにお読みいただけたら幸いである。